日本ラインゴルフ倶楽部

日本ラインゴルフ倶楽部は、岐阜県可児市の緑豊かな丘陵に広がる36ホールの壮大な舞台であり、半世紀以上にわたり日本プロゴルフ界の栄光を刻んできた名門です。

1966年の開場以来、ここでは数々の栄誉ある大会が開催されました。1977年第45回日本プロゴルフ選手権、1981年第46回日本オープンゴルフ選手権、1986年第54回日本プロゴルフ選手権など、日本ゴルフ史に残るビッグトーナメントの舞台となり、幾多の名選手がこの地で熱戦を繰り広げました。近年ではJLPGAレジェンズツアー「カヤバレジェンズオープン」の開催地としても知られ、世代を超えてゴルフの魅力を伝え続けています。

コースは西コースと東コースに分かれ、それぞれが異なる表情を見せます。西コースは松林と栗林に囲まれ、約30メートルの起伏が戦略性を高め、池が点在しながらもOBが少なく、挑戦と寛容が共存する設計です。一方、東コースは広々としたレイアウトで、40種類以上の樹木がフェアウェイを彩り、特にINコースは自然の地形をそのまま活かした谷や池がプレーヤーに知恵と技術を求めます。ここでは人工美と自然美が調和し、ひとつひとつのホールがまるで詩を紡ぐようにプレーヤーを誘います。

周辺には木曽川の日本ライン景勝地が広がり、奇岩と清流が織りなす風景は「日本のライン川」と称されるほどの美しさを誇ります。球場での一打ごとに心を震わせた後、川辺を歩けば、水面に映る山影と風のささやきが、訪れる人の心を静かに包み込みます。

総じて、日本ラインゴルフ倶楽部は単なるゴルフ場ではなく、歴史と自然が織りなす叙事詩です。ここでのプレーは、過去の栄光と未来への挑戦を同時に感じさせ、周囲の景観はその物語に優雅な余韻を添えます。訪れる者は、ゴルフの一打を超えて、岐阜の大地と木曽川の流れが奏でる永遠の調べに身を委ねることができるのです。

――まさに、ここは「ゴルフと自然の交響曲」が響き渡る場所なのです。

名古屋市から41キロメートル、約48分

電車:

名鉄・西可児駅よりタクシーで約５分